第2編 歴史 第4章 近代・現代 第4節 官公署と医療機関 1 官公署 (2) 郵便局 松崎郵便局の開設 県中部の郵便線路(郵便物の輸送経路)から外れた松崎では、郵便局の設置が若干遅れた。同8年1月に至って、松崎の伊藤伝平が郵便取扱役に任命されている。当時は郵便局長の名はなく、郵便取扱役と呼ばれていた。この時をもって松崎郵便局の開設とみる。局舎は松崎五区(新町)にあった伊藤の自宅を充てた。 同19年、制度の改正で郵便取扱役は郵便局長と改められたが、同21年2月、伊藤伝平は「非職」を命じられている。後任のないところから、松崎郵便局は廃止されたとみられる。廃止に伴い、同年3月から郵便物の集配(取集・配達)業務は、次のように変更された。 舎人地区及び引地を除く東郷・松崎地区 ― 泊郵便局の郵便区に編入 引地及び花見地区 ― 橋津郵便局の郵便区に編入 翌22年2月、松崎村の沿道の人家には、2度配達(1日2回配達)が実施され、また、同24年4月、東郷村引地が泊郵便局の郵便区に変更されている(松崎郵便局の資料による)。
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