第2編 歴史
第4章 近代・現代
第4節 官公署と医療機関
 1  官公署
(1) 警察官駐在所

駐在所の沿革
 『県警察史第一巻』は、明治9年3月、松崎宿に巡査仮屯所が設置され、巡査2人が置かれたとする。また、同年11月、松崎宿の仮屯所は廃止され(推定)、同20年5月、倉吉警察署橋津分署管轄の松崎宿派出所として再置されたとする。いずれも町内に記録がないため、場所などを明らかにすることはできない。
 以下、倉吉警察署の松崎・長和田各警察官駐在所所有「管内情勢統括簿」によって、旧村時代に町域内に置かれた各駐在所の沿革を概観する。
 松崎村の駐在所は、明治23年2月、松崎405番地(現・三区の大和屋の倉庫の辺り)に創設された。その後、同42年4月に松崎444番地(現・三区の足羽弘志宅)に移転した。
 舎人村の駐在所は、同23年1月に方地1066番地(旧・町公民館東会館の辺り)に設置された。翌24年には、舎人小学校の新設に伴って同1057の2番地に移転し、さらに大正2年2月、同1057の1番地(現・方地水源のポンプ室付近)に移転した。
 また、花見村の駐在所は、明治20年に創立されたが、場所は不明である。その後、昭和10年に長和田527の1番地(現・長和田の石原進宅付近)に移転した。同264の1番地の現在地に移ったのは、昭和41年3月である。
 松崎の駐在所は、昭和36年旭118番地に、同60年龍島557番地の現在地に移転している。また、方地の駐在所は、同50年に廃止された。なお、東郷村は当初、松崎村の駐在所の管轄内であったと思われるが、詳しい管轄区域の変遷は明らかにできない。