第2編 歴史 第4章 近代・現代 第3節 戦争と災害 4 火災と消防 松崎宿と田畑二の大火 旧村時代の大きな火災では、松崎宿と田畑二のものが知られる。 松崎宿では明治13年8月15日、23戸が焼失する大火があった。翌14年8月には、同宿戸長が河村郡内の各戸長役場に復旧の援助を願い出ている(資料編137号)。 田畑二の火災は、「立木柳蔵日記」によると、大正6年7月11日の午後11時ごろに発生した。翌朝の3時ごろにようやく鎮火した大火災であった。町教育委員会の資料によると、25戸が焼失したという。立木は「殆〈ほと〉ンド全村ヲ焦土トナス、予ハ斯〈かく〉ノ如キ大火災ヲ見タルハ始〈ママ〉メテニシテ……」と記録している。 このほか、明治21年2月と同23年2月の2回、田畑村で火災のあったことが知られる。いずれも、被災者救済のため米などを寄付した感謝状によって判明するもので、被災世帯数などの被害状況は明らかにできない。 |
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