第2編 歴史
第4章 近代・現代
第3節 戦争と災害
 1  戦争と郷土

進駐軍の視察
 昭和20年8月15日、我が国は無条件降伏をした。敗戦国日本は、連合国軍総司令部(GHQ)の指令に服することとなった。日本政府に対して、財閥の解体、農地改革、神道と国家の分離、婦人解放、教育の自由化など、日本の民主化に向けて次々と指令(最高司令官マッカーサー元帥にちなみ、「マッカーサー指令」という。資料編130号参照)が出されている。
 地方には主要地に軍政部を置き、各地を進駐軍が巡回して監督した。町内でも、学校の運営状況視察のため、同21年2月花見国民学校、同年12月舎人国民学校、翌22年6月東郷実科専修学校に進駐軍が来校している(各校の「学校沿革史」)。使用教科書や、授業内容などの検閲が目的であったと思われる。このほか、イギリス連邦軍のインド兵らがトラックに分乗して町内を走り回った(資料編130号3参照)。当時、町内の学校、官公署、踏切などに掲げられた英語の標識は、進駐軍のためのものであった。


舎人青年団の
「最高指令部指令ニ関する書類」綴
(資料編130号収録)(町公民館所蔵)
松崎・田町踏切の英語の標識
(松崎・立木栄提供)

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