第2編 歴史 第4章 近代・現代 第3節 戦争と災害 1 戦争と郷土 忠魂碑の建立 昭和の初期に、それまでの戦争で亡くなった英霊を慰めようと、舎人地区と東郷・松崎地区に忠魂碑が建立された。以下は、町内の各地区遺族会提供の資料による。 舎人地区の忠魂碑は、昭和5年4月に舎人小学校の校庭の一角に建てられた。碑の裏には、11人の戦没者の氏名が記されていたという。終戦後の昭和20年、この碑は軍国主義時代の遺物として撤去された。現在、方地の元・舎人小学校の奉安殿の跡にある碑は、同28年10月に新たに建立されたものである。日清戦争から太平洋戦争までの戦死者92人が合祀〈し〉されている。 東郷・松崎地区の忠魂碑は、昭和12年12月に東郷小学校の校門近くに建立された。両村の在郷軍人会が発起人であった。舎人地区と同様、終戦後に一時撤去されていたが、同29年4月に現在地に再建された。碑に記された戦死者は、当初13人であったが、再建碑はその後の戦死者を加え、160人となっている。 花見地区の忠魂碑は、戦後の同29年9月の建立である。花見小学校の校門に近い、元・奉安殿があった場所で、日露戦争から太平洋戦争までの戦死者139人が合祀されている。 |
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