第2編 歴史
第4章 近代・現代
第2節 財政と村政
 2  主要な村政
(2) 社会福祉

敬老会のこと
 「東郷小学校沿革史」(同校所蔵)によると、大正5年4月、東郷青年会主催の第1回養老会が同校で開催された。東郷村内の70歳以上の老人115人が出席し、「頗〈すこぶ〉ル盛会ナリシ」とある。この養老会は、以後3年間続けられた。また、「舎人小学校沿革史」(桜小学校所蔵)によると、大正15年5月、村内の75歳以上を対象に同校で敬老会を開催した。昭和4年4月にも、54人の老人を招待して敬老会を開催(前日には処女会員全員が準備に当たった)し、「児童ノ学芸ヲ余興トシ」た、と記されている。
 このように、旧村時代の敬老会は、その地域の青年会や処女会、婦人会などの手で開催されることが多かった。手料理や赤飯などでもてなし、また、踊りや寸劇などを披露することもあったという。


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