第2編 歴史 第4章 近代・現代 第2節 財政と村政 2 主要な村政 (1) 衛生 避病院の設置 前項で述べた伝染病予防法で、伝染病院などの設置が市町村に義務づけられた。町域内でも、次の3か所に避病院(伝染病隔離病舎)が建てられた。建物の規模などは資料編135号を参照されたい。いずれも建設年月は不明であるが、明治後半から大正にかけてのころであったと思われる。 町村名 場 所 舎人村 方地字「新井」(旧・東洋スピナリー) 東郷・松崎組合村 田畑字「久見畑」(東郷中学校南側の隣接果樹園) 花見村 長和田字「牛ヲロシ」(通称・八尺の県道カーブの南側) こうした町内の避病院の運営状況は、予算編に収録した各時代の予算書などで知られる程度である。また、前掲「舎人村誌巻上」は、避病院における食費、薬代は患者の民等位に応じて徴収されたと記している。 なお、昭和30年5月に、倉吉市の県立厚生病院敷地内に周辺市町村組合立の伝染病院が新築されたため、各町村の隔離病舎は順次廃止された。松崎三区の旧公民館の建物は、組合村避病院の一部を移築したものであった。 |
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