第2編 歴史
第4章 近代・現代
第1節 行政組織
 1  行政組織の変遷

町村会の始まり
 3新法によって、町村議会の設置が認められた。『鳥取県史』によると、明治12年2月中に県内すべての町村で議員の選挙が行われたという。
 町内に、この時期の町村会に関する資料は見当たらないが、明治12年3月「村役場設置方上申」(資料編114号6)には、別所村の議長、副議長ら4人の議員の連署が見える。これは、当時の4か村連合の役場を小鹿谷に設ける議があったのを不服とし、別所に独立した役場を設置したい旨、郡長に願い出たものである。結果的に別所の独立は認められていないが、役場がどこに置かれたかは不明である。  『鳥取県史』によると、当時の町村会の議員数は、町村人口の多少によって5人から20人、議長・副議長は議員の中から公選(互選の意か)する、議員の選挙人資格は満20歳以上の男子戸主で、その町村内に本籍住居を定める者とされ、被選挙人の資格は、選挙人の資格の上に、地租を納めている者、という条件が加わった。


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