第2編 歴史
第2章 中世
第3節 室町・戦国時代
 2  戦国時代の郷土
(2) 毛利氏の東伯耆支配と南条氏

鳥取落城
 吉川元春は出雲富田城まで到着して、鳥取の後詰をしようと芸州に加勢を請うた。しかし、毛利輝元も西に東に軍務多忙で、援軍を送ることができなかった。そのうちに時日が経過し、鳥取城が危ないとの知らせがあった。元春は、わずかの手勢を率いて9月20日ごろ茶臼山に着陣し、ついで10月25日には馬ノ山に陣列を敷き、近日更に前進する予定であった(『鳥取県史』)。しかし、鳥取においては、同日城将吉川経家らが自殺して鳥取城はついに落城した。秀吉は鳥取城を受け取り、宮部継潤に与え、帰陣の準備をした。


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