第2編 歴史 第2章 中世 第3節 室町・戦国時代 2 戦国時代の郷土 (2) 毛利氏の東伯耆支配と南条氏 南条方の備え 南条元続は、吉川元春の攻撃があることを覚悟して城を固めた。『伯耆民談記』は、長和田表・妙見口(景宗寺の南)・高野宮(埴見)・景宗寺・山腰(小鹿谷の上山)・蝶山(別所か)・蛇山(羽衣石、西郷との境)・本谷・本城・池の壇(十万寺か)に、それぞれ配置した家臣60余名の姓名を列挙している。この布陣に、かつて南条の配下であった山田重直をはじめ小森和泉守らの名を見ることができない。敵対する関係に変わったのである。 |
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