第2編 歴史
第2章 中世
第3節 室町・戦国時代
 2  戦国時代の郷土
(1) 尼子氏の進出と南条氏

尼子氏の伯耆支配
 以後、引き続いて伯耆は尼子氏の支配下にあった。尼子氏の支配が定着すると、伯耆の国人の中には尼子氏に下る者も多くあったらしい。尼子氏は戦乱で焼失荒廃した杜寺を復興し、人心の掌握に努めた。町域内では、天文16年(1547)小鹿谷の東郷新八幡宮に神楽〈かぐら〉料として田地3反の寄進があるが、これは尼子晴久のものと推定される(資料編11号)。また、同二十三年(一五五四)、晴久は一ノ宮の社殿を造営し、神領70石を寄進したといわれる(「伯州一宮倭文神社御改書上帳」長江・音田栄寿所蔵)。



東郷八幡宮跡
(東郷神社随神門付近)

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