第2編 歴史
第2章 中世
第3節 室町・戦国時代
 2  戦国時代の郷土
(1) 尼子氏の進出と南条氏

浪人中の南条氏
 羽衣石南条氏の研究に努めた東郷町長和田の故神波勝衛は、岡山県苫田郡鏡野町の天楽山弘秀寺の縁起を紹介している。それによると、大永6年(1526)9月17日、願主伯州羽衣石城主南条紀伊守元正が、「戦勝開願のため御堂一宇を再建、中興大願主となり給う」とあり、元正は宗元(宗勝)であるとしている(神波勝衛『伯州刺史南条公』)。名は違うが「羽衣石城主」とあるから、宗勝とみてよかろう。


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