第2編 歴史 第2章 中世 第2節 鎌倉・南北朝時代 4 南条氏と羽衣石城 初期南条氏の所領 「(注)埴見郷伝記」によれば、南条氏は、 伯州ニ移リ長和田ノ奥山ニ御城ヲ以テ築キ、埴見ノ庄・日下郷ヲ領知シ玉フ(埴見ノ庄ハ埴見郷ノ事ナリ日下郷ハ西郷ノ事ナリ) と、当初南条氏の所領が埴見郷と西郷の二郷であったことを述べている。「伝記」であるから、史実とするわけにはいかないが、参考になろう。 (注) 寛延元年(1748)の作であるが、作者不明。埴見郷の由来が記述してあり、参考となる点が多い。なお、この年に起きた羽衣石と田畑・小鹿谷の草山争論の経過を併記する。門田・岡本稚樹所蔵。 |
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