第2編 歴史
第2章 中世
第2節 鎌倉・南北朝時代
 1  東郷荘

地頭請
 荘園領主は一定量の年貢を確実に上納させることを条件に、荘園の管理を全面的に地頭に請け負わせる場合があった。地頭請と呼ばれる方法である。訴訟の煩わしさから逃れるためでもあったが、これによって荘園領主の荘園に対する直接支配力は次第に衰え、地頭による荘園の領有化が大きく前進するのである。


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