第1編 自然と地理
第1章 自然と環境
第4節 東郷湖
 1  湖の成因

東郷湾の時代
 今から約10数万年前(洪積世)の東郷町の町域は、日本海が奥深く入り込み、大平山と馬ノ山に挟まれた大きな内湾の海中であった。その海岸線は、東郷谷の奥深い山すそを縁取るように、また、舎人・花見地区の平野部を完全に覆うように入り込んでいた。現在の標高でみると、約20〜30メートルまでの町域は、すべて海であったと考えられる。北条町の茶臼山・三輪山などは海中に浮かぶ島であった(図5)。

図5 東郷湖周辺の変遷想定図1

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