第1編 自然と地理
第1章 自然と環境
第3節 地質と資源
 3  地下資源

別所のケイ石
 別所地内の通称・東谷では、良質のケイ石を産出する。昭和40年から3年間採掘を行った倉吉市・松井好友の談によると、別所のケイ石は純度九九・八パーセントと日本一高いもので、推定埋蔵量は一九万二〇〇〇トンであるという。また、鳥取大学教授・吉谷昭彦の調査結果では、付近の地質は中粒〜細粒の黒雲母花崗岩で、これを石英脈が貫いているとされる(「別所奥珪石山調査概略」)。
 ケイ石の最も純粋なものが石英で、透明なものが水晶と呼ばれる。光学レンズの原料、陶磁器、ガラス製品、トランジスターなど幅広い、重要な用途を持っている。

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