第1編 自然と地理
第1章 自然と環境
第3節 地質と資源
2 主要な地質
鳥取花崗岩
鳥取花崗岩は、東は岩美町から西は日南町に至るまで県内を広く覆っており、底盤の岩体を構成している。主なものは、粒の粗い黒雲母花崗岩である。この層には、ウラン(後述)をはじめ、タソグステン、ヒ素、鉄など、県内の重要な資源の要素を胚胎〈はいたい〉する。特に良質の磁鉄鉱を含み、また、風化して(注)真砂になりやすいため、かつてたたら製鉄の原料として用いられた(後述)。なお別添「付図」の地質図のうち、沖積層と表示した町域の平野部及び東郷湖の深部は、いずれも花崗岩が覆っている。東郷温泉の一部は、その割れ目から湧出している。
(注) |
近年、別所・波関峠付近で採掘された真砂土は、黒雲母花崗岩の風化が進んでおり、良質であるとされる。
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