第1編 自然と地理
第1章 自然と環境
第3節 地質と資源
 2  主要な地質

打吹山流紋岩
 佐美の周辺に分布する亜紀流紋岩類は、打吹山流紋岩と呼ばれる。主に流紋岩質の凝灰岩でできている。このような岩石は、爆発性の陸上火山の活動で生じたものである。全般に、花崗岩の貫入による熱の作用で変化し、黒雲母・カクセン石・石英などの鉱物が多い。

佐美周辺の白亜紀流紋岩
黒雲母・長石・石英などの鉱物が見える(注)


羽衣石・十万寺付近の黒雲母花崗岩


波関峠付近の真砂土採掘現場

(注) 以下の岩石の顕徴鏡写真では、鉱物の名称は次の略号で示す。P(斜長石)、o(正長石)、Hy(紫蘇輝石)、B(黒雲母)、o1(カンラン石)、Q(石英)、M(磁鉄鉱)
 また、写真の拡大率も以下同様である。顕徴鏡写真はすべて、三朝町の岡山大学地球内部研究センター・本間弘次教授の提供による。


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