愛らぶ東郷池

東郷池を守り育てるアダプトプログラム

アダプトプログラムとは?

この活動は、地域の住民や団体、企業が、それぞれの担当区域を決めて美化活動を行うことで、東郷池を我が子のように守り育てる取り組みです。

アダプトプログラム制度導入の経緯

湯梨浜町は旧羽合町・東郷町・泊村が平成16年に合併して誕生した町です。
合併前の東郷池は、旧羽合町と旧東郷町にまたがっており、それぞれ管理する区域が異なっていたため、水質浄化や環境美化の一元的な推進が難しい状態にありました。
しかし、合併後「東郷池」は町の真ん中に位置する地理的中心となったため、これをシンボルとして環境美化を進めていこうという動きが活発になり、行政や民間団体で組織する「東郷池の水質浄化を進める会」においても具体的な環境美化活動が議論されるようになりました。
そして平成20年度には、この東郷池でアダプトプログラム活動によって、郷土愛を深めるとともに、東郷池を起点に環境問題の啓発を行うことを目的として導入をすることにしました。

活動内容について

  • 活動区域内の環境美化と清掃
  • 情報の提供(不法投棄ごみや施設の破損)
  • その他環境美化に必要なこと(活動者が自由な発想で行動するもので、バラの植栽を主な活動にしている団体もあります)

アダプトプログラム参加団体

団体の担当場所が決まっています
No. 団体名 No. 団体名
1 北溟産業㈲ 2 ホエホエ隊子どもエコクラブ
3 町女性団体連絡協議会羽合支部 4 チーム衛生環境研究所
5 ㈱鳥取銀行羽合支店
6 倉吉信用金庫羽合支店
7 ㈱山陰合同銀行羽合支店・松崎支店 8 鳥取中央農業協同組合
9 町女性団体連絡協議会東郷支部・泊支部 10 木香バラによる町づくり会
11 倉吉信用金庫東郷支店 12 市部清掃㈱
13 役場町民課環境美化ボランティアチーム 14 ㈳町シルバー人材センター
15 東郷湖羽合臨海公園 16 東郷池メダカの会
17 松崎三区自治公民館 18 救護施設ゆりはま大平園
19 県中部総合事務所かんきょう守り隊 20 倉吉総合産業高校カヌー部
21 鳥取県中部森林組合 22 はわい温泉羽衣
23 FCヴァエル湯梨浜 24 はわい温泉・東郷温泉旅館組合
25 町職員労働組合 26 ル・サンテリオン東郷
27 町社会福祉協議会職員互助会 28 ネットワークはなみ
29 北溟中学校科学部 30 ㈱東郷電機製作所
31 ぱにーに湯梨浜店 32 ㈲中本産業
33 第一生命労働組合 34 湯梨浜みのりデイサービスセンター
35 湯梨浜みらいライオンズクラブ 36 YHA クラブ
37 ㈱ダイナム鳥取羽合店 38 羽合ひかり園
39 ㈱センコースクールファーム鳥取 40 チームおせい

東郷池メダカの会

「東郷湖メダカの会(現、東郷池メダカの会)」を結成

平成11年、環境庁(現、環境省)はレッドリストの中でメダカを絶滅危惧Ⅱ類に指定しました。その頃、東郷池羽合臨海公園の近くの住民が、公園内にできた水たまりにメダカがいるのを偶然発見!これをきっかけに、当時の公園園長の本田斉さんの発案で、メダカを守り育てながら、環境にやさしいまちづくりを目指していこうと、当時の山本庸生町長が会長となり、平成11年に個人会員84人、法人会員21団体で東郷湖メダカの会(現、東郷池メダカの会)を結成しました。

地域を巻き込んだ積極的な環境学習

結成当初は、町民全体の環境意識を高めるために、県の衛生環境研究所とタイアップ。県内外からも講師を招き、町民以外にも広く呼びかけて、頻繁に講演会やシンポジウムを開きました。
日本めだかトラスト協会にも加入し、他県の団体との交流をはじめました。平成15年6月には「第5回全国メダカシンポジウムとっとりin東郷湖」を開催。全国の野生メダカの保護に携わる関係者が集まり、水辺の環境保全について活発な意見交換を行いました。

体験活動に力を入れています!

以前は座学を中心に勉強会をしていましたが、近年は子供たちを巻き込んで体験活動に力を入れています。「メダカボランティアの日」や「東郷池自然環境勉強会」、町が取り組む「アダプトプログラム」への参加が主な活動です。「メダカボランティアの日」は、春と秋に2回開催。高校生ボランティアの協力も得て、町内の小学生や中学生の生徒と一緒に、メダカ遊園池周辺の草刈り、ゴミ拾い、里山整備、ヨシの苗作りや定植、ヨシやがまの刈り取り等を行っています

若者の育成、活動の継承

活動を初めて17年になる「東郷池メダカの会」。たくさんいた会員も高齢化等により、減少傾向、そのうちの約3分の2が60歳以上。「今はこういう組織に入って活動しようという若者が少なくなった。」と存続を危惧する声もあります。それでも「進学や就職で県外へ出ていってしまい、なかなか若者が帰って来ないが、東郷池周辺の環境を守り続けるために活動を継続して、どんどん情報発信をしていきますよ」と活動を頑張っています。

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