第4編 民俗
第5章 民謡

 民謡とは、民衆の生活のなかから自然に生まれた唄(うた)と解釈されている(民俗学研究会編『民俗学辞典』)。したがって多くの場合作者もわからず、また、土地によって次第に変化しながら、口から耳へと歌い継がれてきた唄である。ここでは、盆唄、祝儀唄、わらべ唄に大別して当地の代表的な民謡を述べる。なお、盆踊りの一つである浪人踊の歌詞については、前編「指定文化財」の章を参照されたい。