第四編 民俗
第四章 人の一生
第三節 結婚
披露宴
続いて披露宴がおもての間で行われた。一同は夜の更けるまで酒宴を続けた。村の若衆はタルイレといって、空きだるを持ち込み酒をもらって飲んだ。祝い酒に酔いつぶれた客は全員が泊まった。翌朝、花婿がつき花嫁がこねて夫婦もちをつき、客に食わせ、親せきにも配った。昼には、親せきや近所のおなご客を招いてごちそうした。午後、花嫁は宮参りをした。
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