第四編 民俗
第四章 人の一生
第三節 結婚

結納
 結納の段階で改めて婿側、嫁側の双方が二人ずつの仲人を立てた。それまでの世話人を頼むことが多かった。仲人は夫婦でするものとされていた。大安吉日を選び婿方の仲人が嫁の家に結納を届けた。結納の品々のほかに、一升米の入った袋二つをあわじ結びに固く結んだものを持参した。
 嫁方では本人、両親、仲人、親せき代表が待ち受け、結納品を受け取り、中を改めた。結納納めが終わると祝言の日取りが決められ、そのあと嫁方のもてなしを受け、一同が祝杯をあげた。


あわじ結び


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