第四編 民俗
第四章 人の一生
第三節 結婚
見合い結婚
見合い結婚は太平洋戦争後に多くみられるようになった。世話人の仲介で見合いが進められた。適当な場所で本人同士が顔を合わせ、簡単な言葉のやり取りで相手を察知した。合意に達すると結婚に進行するわけであるが、選択の主導権は男性側にあり、女性側からの意見は差し控えた。本人同士が合意に達しなくても、親が気に入れば結婚まで進むことも多かった。見合い後の交際はなく、再び会うのは結婚式の当日であった。
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