第四編 民俗
第四章 人の一生
第一節 出生

七夜
 七日目に七夜の祝いを行った。この日は、産の忌が一段落する大事な日とされた。昼食に、産婆や実家の親・親せき・近所の人などを招いて祝いの膳〈ぜん〉を出した。この日の酒を七夜酒といった。実家から贈られた産着を着せて披露した。子負着には定紋入りの帯もつけてあった。
   
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