第四編 民俗
第三章 生産・生業
第一節 農業

出荷
 農家の多くは小作農であったため、地主に借地料(小作米)を支払わなければならなかった。水田一反当たり普通田で三俵、上田では四俵を現物で支払った。米俵に玄米四斗(紛六〇キログラム)を入れ、俵縄を掛けて包装した。大正時代には、松崎駅前の報徳社の倉庫に出荷して代わりに預り証を受け取り、これを地主に納めた。
   
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