第四編 民俗
第一章 年中行事
第三節 夏の行事

茅の輪くぐり
 六月三十日の大祓〈おおはらえ〉の日には、各神社で茅〈ち〉の輪くぐりが行われた。茅〈かや〉を束ねてつなぎ合わせ、丸い大きな輪を作り鳥居にすえた。神主がまずくぐり、続いて一般参詣者がくぐって厄を除き、無事に夏が過ごせるよう祈った。夏越〈なごし〉の祓といった。水神を鎮めるための行事とされ、茅の輪は水神の化身である竜蛇〈りゆうだ〉をかたどったものといわれている。
   
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