第3編 信仰と文化財
第2章 指定文化財
第4節 町指定の有形文化財
阿弥陀二十五菩薩立像
大伝寺の阿弥陀堂正面に阿弥陀如来、左右に脇侍の聖観音菩薩と勢至菩薩、さらにその左右に二十五菩薩が安置されている。本尊阿弥陀如来は像高116センチメートルの立像、諸菩薩は71センチメートルの舞踏像である。
彫りは巧みで、中央仏師の作と思われる。足
〈あしほぞ〉に「法橋」の字が見えるといわれ、精査すれば評価の高まる可能性を残している。なお、菩薩の立つ雲座は近年塗り替えられたもので、仕法がまずく指定から除外されている。三尊及び二十五菩薩がそろっているのは、当地方では類例がなく、貴重な文化財である。
大伝寺の二十五菩薩立像(一部)
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