第2編 歴史 第4章 近代・現代 第5節 農林水産業 1 農業 (3) 農業団体 農業会と農業協同組合 前掲『創立30年のあゆみ』によると、昭和19年1月、舎人村・東郷村松崎村・花見村の各農業会が一斉に設立された。前年に、農業団体の整理統合をねらって公布された農業団体法によるものである。激化する太平洋戦争に備えた施策であった。この時期の町域内資料は少ないが、各村の農会をはじめ、園芸組合など各種産業組合はすべて農業会に統合されたとみられる。このうち、鳥取地方法務局倉吉支局所蔵の登記書類によると、東郷村松崎村農業会の本所は国信、支所は中興寺と松崎に置かれた(旧・産業組合の事務所を充当)。 終戦後の昭和23年4月、舎人村・東郷村松崎村・花見村の各農業協同組合が創立された。これらは、同28年4月の町村合併と同時に、舎人・東郷・花見の各農業協同組合と改称している。同29年に設立された東郷果実農業協同組合(後述)を加えて東郷町農業協同組合が発足したのは同48年11月のことである。この間の詳しい経過は前掲『創立30年のあゆみ』を参照されたい。 |
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