第2編 歴史 第4章 近代・現代 第5節 農林水産業 1 農業 (1)農業の概観 ここでは、旧村時代の農業のうち、松崎駅前に設けられた農業倉庫、戦後の農地改革などを重点に述べる。稲作の作業については「民俗」の編を参照されたい。また、特に大正中期から昭和初年にかけて、全国各地で小作争議(地主と小作人との間の紛争)が頻発した。東伯郡東部においては、昭和二年十月、羽合町長瀬に農民が集まり、「東伯小作連合会」を結成して地主に対抗したことが知られる。長江の音田久男、門田の前田達三郎が支部長に選ばれている。町内の争議事例については記録に接することができなかった。 稲作を中心とした本県農業の変遷は、『鳥取県史近代第一巻総説篇』、『同第三巻経済篇』などを参照されたい。 |
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