第二編 歴史
第四章 近代・現代
第四節 官公署と医療機関
 二  医療機関
(一) 医療活動

助産婦と保健婦
 助産婦や保健婦の制度は、昭和23年7月の「保健婦助産婦看護婦法」の制定によって確立した(『鳥取県史』)。町域内で開業していた助産婦は、三好トミ・清水せつ・本庄とし子・福島富枝(以上松崎)、千石つる子(方地)、中村静子(田畑二)などが知られる。
 保健婦は昭和10年代から農村保健委員あるいは社会保険委員と呼ばれ、献身的な活動を続けていた。また終戦後、前述した法の制定によって保健婦の数も増え、保健所内のほか市町村役場などに就業していたという(『鳥取県史』)。旧村時代の保健婦の記録は残っていない。このほか、学校看護婦のことは「学校教育」の節を参照されたい。