第2編 歴史
第4章 近代・現代
第4節 官公署と医療機関
1 官公署
(2) 郵便局
業務の拡充
明治34年に再置された松崎郵便局の当初の主要業務は、郵便のほか為替と貯金であった。以後、新たに始められた業務などの主要事項を示す(松崎郵便局「業務原簿」などによる)。
1.取集(とりあつめ)貯金取り扱い―大正3年4月
舎人村役場・花見村役場などに、日を定めて朝30分「取集貯金」の取り扱いをした。
2.簡易保険―大正5年10月
簡易保険法の制定により、全国一斉に始められたものである。
3.上井松崎間電信電話線架設―大正10年11月
初めて郵便局に電話機が取り付けられ、電信(電報)・電話通話が可能になった。同時に「呼出通話」の取り扱いが始められた。倉吉まで通話料10銭、呼出料10銭であった。同月26日の電話開通祝賀式に出席した立木柳蔵は、「今日からは千里の道も一飯時」と、その喜びを詠んでいる(「立木柳蔵日記」)。
4.電話交換開始―大正15年2月
市内交換機1台が取り付けられ、交換業務が始められた。当初の加入電話は43個であった。同局の電話交換業務が廃止され、自動電話に切り替えられたのは昭和41年2月であった。
5.自転車の使用開始―大正15年6月
郵便局に自転車4台が初めて配備され、郵便配達などに使用された。
6.郵便年金―大正15年10月
簡易保険と同様である。
なお、昭和11年・28年当時の電話加入者数、及び郵便・電信取扱数などは、資料編132号及び135号を参照されたい。
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