第2編　歴史

第3章　近世

第6節　近世の文化

2　俳諧

芭蕉句碑

　この句碑は現在西向寺本堂前に移されているが、もとは松崎橋（松崎５区）のたもと、貴法院の前庭にあった。碑面には次のように刻まれている。

　世話人として名を連ねた者は同好の士であろう。福居屋「柳楽」は俳号と思われる。

　背面の文章は、「先に芦滴（ろてき）子がこの地に催そうとしたが、死去したため果たさなかった。今、その志を継いで、この碑を建立した」との意味であろう。芦滴子は句碑の建設を企図していたように解される。

　表面の橡実（とちのみ）庵一枝及び芦滴子は共に俳人であろうが、その出自を明らかにすることができない。

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