2編 歴史

3章 近世

6節 近世の文化

2 俳諧

 

三徳山三仏寺奉額四季発句

 三徳山三仏寺の本堂裏側に弘化2年(1845)に奉納された発句の額がある。上・中・下3段に400句が奉納されている。長年の風雨にさらされて、消えかかっているが、上段だけは比較的傷みが少ない。判読し得た町域内の俳人を挙げておく。

 方地   青山

 小鹿谷  芲(花)月・芲 (ママ)

 宮内   風山・冠月・春月

 藤津   月丸

 長和田  志訓・西楽

 埴見   一千

 松崎   其説・哥楽・亀酔

 作品はわずかに次の2句を判読した。

   去前と見へて集まる燕かな       亀 酔

   竹植てはや詠ある月夜哉        冠 月