第2編 歴史
第2章 中世
第5節 中世の信仰・その他

門田の中世遺跡
 昭和48年3月ごろ、門田橋の架け替え工事のため、西側の橋台になる個所を掘っていたところ、貝殻が大量に出土した。東郷町教育委員会では緊急に付近を発掘調査し、地下約30センチメートルの場所から幅30〜40センチメートルの貝殻を確認した。ほとんどがシジミ貝で、ほかにカキ・ハマグリ・ホタテ貝などもあったと報告されている。
 また、白い浜砂も確認されたことなどから、発掘責任者の島根大学・山本清は、この遺跡を室町時代前後のものとし、当時この辺りが東郷湖の波打ち際であったと推定している。


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