第1編 自然と地理
第1章 自然と環境
第7節 動物
5 節足動物
ホタル
ホタルは古くから季節の風物として親しまれてきた昆虫である。近年、人為的に増殖を図っている地域もあるゲンジボタルの成虫はメス二センチメートル、オス一・五センチメートルと大型で、きれい水辺に生息する。これに対してヘイケボタルはメス〇・八センチメートル、オス〇・六センチメートル小型で、汚れた水辺で生息できる。昭和五十七年夏の調査では、ゲンジボタルは東郷川の川上橋から高辻橋までの辺りで最も多く見られた。このほか田畑橋付近、羽衣石地区内の羽衣石川、埴見地区内の埴見川でもゲンジボタルが観察された。ヘイケボタルは、田のみぞや川幅2メートル以内の小さな流れの近くで見かけた。
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