第1編 自然と地理 第1章 自然と環境 第4節 東郷湖 2 水質とプランクトン 塩化物イオン濃度 前述したように、東郷湖の水質は海水の影響を強く受けている。湖水の塩分濃度を知る目安として、塩化物イオン濃度がある。昭和五十七年七・八月の測定結果によると、橋津川入口の底層では一万六〇〇〇PPm(海水の塩化物イオン濃度一万九〇〇〇PPmの約八五パーセントに相当)が検出された。全般的に二〇〇〇PPm台であるが、概して表層より底層で多く検出される。 湖への海水流入で塩分濃度が急激に増大すると、水中のプランクトンを一時的に大量死させ、湖底にヘドロをたい積させる要因となる。 |
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