第4編 民俗
第1章 年中行事
第1節 正月行事
(3) 1月4日以降

山の神祭り
 1月9日には、山の神が祀られた。山の神は、山にいて山の生産をつかさどる女神とされている。山の神の祭りは、春(1月9日)と秋(10月9日)の2回行われる。この日は、山の神が山の木の数を数える日といい、もし人が山に入れば、山の木の1つに数えられたり、山の木と結婚させられたりするので、山には入らないようにした。県内では、春は山の神が山に種まきをする日、秋は山の木を数える日とされている例が多い。本町では、この春と秋の言い伝えが混同されているようである。山の神は、質素で貧しい神だとされ、アワもち、アワ飯、さーみそ(菜みそ・金山寺みそ)など粗末なものを供えた。
   
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