第2編 歴史

第3章 近世

第4節 庶民の生活

5 火事と病気

 

別所の火事

 町域内の火事で、最もよく知られているのは別所の火事であろう。文久4年(1864)3月13日、(この年の2月13日に改元されているので、正確には元治元年)、大日堂と村田家を残して、あとすべてが焼失したと伝えられる(『ふるさと東郷』)。この日を太陽暦に換算すると、4月18日に当たる。この時候特有の強い風にあおられて、燃え広がったものと思われる。

 文久4年3月の「別所村出火焼失目録」(別所・西田陽二所蔵)には、


別所村出火消失目録
(別所・西田陽二所蔵)

と記録されている。

 次の文書は年不詳であるが、関連文書により元治元年(1864)5月のものであることが確かめられる。

 東郷地区10か村の手本になると賞揚し、全戸に賞品を与えている。時期的に、火事の2か月後であってみれば、災害に遭った別所村民を激励する意味が加わった表彰であったかもしれない。


別所村賞状(別所・西田陽二所蔵)