2編 歴史

3章 近世

2節 鳥取池田家の成立

5 藩の庶民救済施策

 

御救米

 凶年の際、あるいは特別に困窮した村には御救米(おすくいまい)を支給することがあった。もっとも、現米を支給することは少なく、未進の年貢米や牛銀の利米などと差し引きする場合が多かったという(『鳥取藩史民政志』)。

 文政13年(1830)に別所村から銀6貫目、天保9年(1838)には方地村から100石の、また、安政6年(1859)には野花村・埴見村からそれぞれ15石、20石の御救米願書を提出した例がある。