第2編 歴史
第3章 近世
第2節 鳥取池田家の成立
4 貢租制度
(4) 貢納
米俵の仕立て方
米俵を仕立てるには、藁(わら)を選び、編み方も注意し、縄も太からず細からず一定のものを用いなければならなかった。この俵に納枡で4斗の米を入れ、総重量19貫5〜600目になった。さらに納入者の名前を書いた木札を2枚作り、1枚は俵の中に、1枚は俵の表面に付けた。もし次に述べる廻(まわ)し俵の中にこの木札がなかったら、「急度曲事(きっとくせごと)(処罰、処分)仰付け」ると藩は指令している(『鳥取藩史民政志』)。