第2編 歴史
第3章 近世
第2節 鳥取池田家の成立
3 田畑の実状
明治7年の測量
鳥取県では明治7年、それまでの壬申(じんしん)地券(明治5年作成)に代えて新しい地券を作成交付することにした。地券とは土地の所在や地目・面積・価格・所有権者などを記載して、私有権を確認・保証する証書である。この新地券作成にあたっては、土地1筆ごとの面積を実測し、平均反収などの算出を行ったという(『鳥取県史近代第3巻経済篇』)。明治初年の栽培法は藩政時代の踏襲であり、このときに調査された反当たり収量は、藩政時代のそれと大差はないとみられる。