第2編 歴史
第1章 原始・古代
第4節 古墳時代
2 町内の概観
装飾古墳
装飾古墳とは、石室の内部に絵の具や線刻で装飾が施されているものをいう。県内では、国府町岡益にある梶山古墳の彩色壁画が知られる。昭和53年の夏、横穴式石室の最奥部、玄室の奥壁に魚の絵が描かれているのが発見され、全国的に有名になった。これを契機に、県教育委員会を主体として県内の装飾古墳の分布調査が実施され、相当数の線刻壁面の存在が明らかになった。なかでも、国府町(鷺(さざ)山古墳など)、鳥取市(空山古墳など)、郡家町(米岡古墳など)の地域が特にち密であった。『鳥取県史』は、これら線刻壁画を持つ古墳を、7世紀初頭の古墳時代終末期ないしそれに近い時期に築かれたものと推定している。
町内でも3基の古墳に線刻壁面のあることが確認された。長和田字「二ノ澤夘(う)谷」の長和田20号墳、田畑字「和田ノ一」の久見17号墳及び北福字「岩谷二」の北福4号墳がそれで、いずれも横穴式石室を持つ円墳である。線刻は、玄室の奥壁や側壁に見られる。線の彫りが浅く、明りょうでないが、長和田20号墳では縦横の格子縞(しま)の文様、久見17号墳では広葉樹の1葉と舟らしいものが見られる。詳細な検討は今後に残されている。
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