第2編 歴史

第1章 原始・古代

第3節 弥生時代

 

県内の主な弥生遺跡

県内の弥生時代の遺跡は、昭和51年3月現在、因幡71か所、伯耆165か所である(『気高町誌』)。縄文時代に比べて、その数は約4倍と飛躍的に増えている。主な遺跡では、数多くの掘っ立て柱建物跡や竪穴住居跡が見つかった米子市の青木遺跡をはじめ、目久美・福市遺跡、淀江町の晩田遺跡、倉吉市の福庭遺跡、羽合町の長瀬高浜遺跡、鳥取市の青島遺跡などが知られている。このうち、倉吉市の福庭遺跡は、鳥取女子短期大学が建つ辺りにあり、弥生時代後期の竪穴住居跡3か所、それに付随した土壙3か所が発掘された。住居跡のなかには、火災に遭ったらしく、炭化して放射状に倒れている建築部材が発見されるなど、家屋の構造を示していた点で評価されている(『鳥取県史』)。

 東郷湖の対岸にある羽合町・長瀬高浜遺跡は、弥生時代から中世末までに及ぶ複合遺跡群である。この遺跡では、弥生時代前期の竪穴住居跡、土壙・木棺墓などの遺構が見つかっている。また、軟質の碧玉(へきぎょく)を使って管玉(くだたま)を作製した工房跡が確認されるなど、全国的な注目を集めた。同遺跡の玉作りの技法は、現在のところ日本で最古のものであろうという(保育社『日本の古代遺跡9鳥取』)。

 

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