第2編 歴史
第1章 原始・古代
第3節 弥生時代
稲作の始まり
弥生時代とは、縄文時代に続く紀元前3世紀から、紀元後3世紀ごろまでの約600年の期間である。
この時代に、大陸から稲の栽培法、鉄器と青銅器などが伝えられ、新たな文化が築き上げられる。織物の発達、工芸技術の進歩、そして食糧生産がもたらす共同体内の階級の分化と厚葬の風習、各地での原始的な小国家の出現などが特色である。中国の「魏志倭人伝」に出てくる邪馬台国の王女、卑弥呼(ひみこ)が活躍したのは、この時代の後期のことである。