第2編 歴史
第1章 原始・古代
第1節 時代の概観
奈良時代
奈良時代は、仏教文化の隆盛を一つの特色にしている。奈良をはじめ各地で寺院の建立が盛んに行われる。古瓦(かわら)が出土した野方廃寺や弥陀ヶ平廃寺もその一つである。恐らく、権力を持った地方豪族が、その力を、古墳の築造から寺院の建立に向けたものであろう。野方と同様に、古瓦が出土した久見は、河村郡の郡衙(が)(郡役所)の跡ともみられている。このほか、大化の改新(六四五)後の律令制度の整備に伴って、各地で条里制が敷かれたが、当町でも長江・久見・中興寺、舎人地区などにその遺構を見ることができる。