第1編 自然と地理
第1章 自然と環境
第8節 魚類
概説
昭和10年代までの東郷湖は水が澄んでいて、ボラ・フナ・エビなどの魚介類の豊庫であった。しかし、戦後になって、河川の汚染や海水の流入で藻類が死滅し、また、ヘドロがたまるなど環境が悪くなり、次第に魚獲が減少した。その後、前述したように海水の逆流を防ぐための仮樋〈ひ〉門が橋津川に設けられたり、へドロの除却作業が進められたりして、水質が次第に元の状態になりつつある。湖岸で群れをなす小魚の数も多く見られるようになったといわれる。
東郷湖の魚類は、淡水魚(フナ・コイ・タナゴ・ナマズ・ハゼ類など)、汽水魚(シラウオ・サヨリ・イトヨ・ワカサギなど)、一時的そ上魚(アユ・ウナギ・イナ・サケ・シマイサキ・セイゴなど)の混住が特徴である。このほか、海水の逆流に伴ってコノシロ・ヒラメ・クロダイなどの海産魚が時々湖に入ってくることがある。
以下、主要な魚種について紹介したい。漁獲高などは次編「農林水産業」の節を参照されたい。
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| クロダイ |
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