第1編 自然と地理
第1章 自然と環境
第6節 植物
 1  町内の特色

特異な植生の今滝周辺
 鉢伏山の山ろくにあって、町の名勝地に指定されている北福の今滝周辺は、原生に近い植生が見られる。滝つぼの辺りは標高一二四メートルあり、植物の水平区分からはシイやカシの分布地である。しかし、ここでは、落葉樹のイヌシデ・ケヤキ・ムクノキもあるほかに、深山系のトチノキ・クマシデなども観察され、複雑な植物相を示している。滝の周辺は三方が絶壁に囲まれており、この自然の地形が夏は冷却、冬は保温の作用をしていると考えられる。特異な植生分布は、その結果であろう。
 このほか、渓流沿いの谷あいでは、日陰を好む南方系のアオネカズラ・イワギリソウも見られる。いずれも、その自生は、今滝が本州の北限地である。また、ヒメレンゲ・サラシナショウマ・オオバギボシなど美しい花を咲かせる野草も多い。

アカガシ

センダン

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