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  次の年の豊作を願う「田後神社当屋行事」が、11月27日から28日にかけて行われました。
 この行事は世襲制の「当人」と呼ばれる5人によって毎年旧暦の11月1日に行われ、約550年にわたって伝承されています。
 27日朝、当人は田後神社を清掃。昼に橋津海岸で身を清める「つごもり」を行い、夜になると田後神社内で就寝しました。
 28日3時、当人は起床し、鳥取県の無形民俗文化財に指定されている「宮の飯」の準備を開始。五時ごろになると和紙で口と鼻を覆い、炊き上がった玄米に大根、大豆、塩を入れながら、しゃもじで混ぜ合わせ、お供えをしました。
 行事で使用される道具は、当番となる当人の中の1人が1年間保管します。昼ごろ、道具を次の年の当番に手渡す「当渡し(とうわたし)」が行われ、前日から続いた当屋行事が幕を閉じました。