部落解放文化祭は、被差別の苦しみをはねのけながら、解放に向けての力強い運動を展開した実績やその中ではぐくまれた伝統文化、地区内の各団体活動成果を発表し、部落解放への実践へとつなげていく場です。
 併せて町内各保育所、幼稚園、小・中学校、各種団体などが創作活動や学習成果を発表し、町民の連帯と理解をより深め、人権文化の高揚を図ることも目的としています。
 今回は12月6日、7日に文化会館で、13日、14日に浜児童館および浜地区会館で開催されました。
◆文化会館会場
 解放学級の中学生は「竹田子守唄」のふるさと京都市での研修で学んだことを、学習会の小学生は地域の人に聞いたり自分たちで調べたことを発表し、部落差別解消の思いを来場者に訴えました。
 小学校解放子ども会と保護者による「なかよし太鼓」、中学校解放学級による太鼓「響き」「熱・光」では、まるで練習に真剣に取組んできた子どもたちの熱い鼓動が伝わってくるかのように、会場には太鼓の重低音が響き渡りました。
 部落問題講演会では、元東郷中学校教諭の小谷孝さんが「明るく、楽しい、同和教育」と題して講演。東郷中学校時代と現在勤務されている東伯中学校での取り組みなどをわかりやすく紹介された後、東郷中学校卒業生も一緒にステージに上がり、楽器や歌声で皆の心に訴え、会場が一体となりました。

◆浜児童館・浜地区会館会場
 初日の「夕べの集い」では、小学生が自分の住んでいる地区の歴史などについて調べた成果を発表。続いて羽合小学校6年生が、学校での学習をもとに、差別をなくす思いを意見発表しました。
 2日目の解放学習会では、中学生が今までの学習や交流を振り返り、差別をなくすために自分が感じたことやこれからの自分がどう生きるべきかを発表しました。
 このほか、昨年、全国大会などに参加した人が各地の活動事例を研究し、現在の同和教育における課題を指摘。今後の町における活動に生かしていく具体策などを報告されました。