町民の皆様、明けましておめでとうございます。
 新年が、皆様にとって希望に満ちた輝かしい年になりますとともに、町にとっても着実に前進を遂げる年となるよう祈り、決意を新たにしています。
 さて、昨年を振り返ってみますと、自粛していたシジミ漁の短期間での再開、宇野地蔵ダキの「平成の名水百選」認定、自動車運転免許試験場のオープン、羽合庁舎への行政機能集約化着手、ジュニアグラウンド・ゴルフ発祥地大会の「スポーツの拠点づくり事業」認定など、いろいろなことがありました。
 中でも特筆すべきは、「東郷湖活性化プロジェクト」が始動し、具体的に進展していることです。東郷池の一斉清掃はもとより、東郷川への魚道設置、環境に関する勉強会の開催、エコファーマーの認定、水草の肥料化、アダプトプログラムの推進、特産品や観光商品の造成、町内観光ルートの点検│これらのことが、PTA、農業団体、各事業者など広く町民の皆様の協力を得て複合的に実施されたほか、新年度は県事業での覆砂も検討していただいております。
 また、地域の活性化や住民との協働という面では、新たな進展が見られました。平成19年度に「まちづくり創造事業」を創設し、加工グループによる特産品開発、中華コスプレ大会、若者による音楽祭、町民ミュージカルなどの支援をしていますが、昨年は新たに町内女性グループによる「燕宴縁(えんえんえん)」という独身の人たちの出会いの場も生まれました。いずれも町内施設を活用しつつ地域の連帯感を醸成するほか、町を広くPRする情報発信の役割も果たしています。
 このほかにも、災害時情報収集のためのアマチュア無線愛好者との連携、郵便局・新聞販売所・宅配便・牛乳屋さんの協力による高齢者見守り体制の整備、ノーレジ袋運動などの女性団体との共同推進など、町の施策にご理解いただき、ご協力をいただきました。
 わたしは、町民の皆様の主体的な取り組み、あるいは行政と連携した活動は地域の「底力」となり、活性化や魅力ある町づくりに大きな役割を果たすものと考えています。皆様の「底力」を糧に、平成21年は次のような考えで町政を運営していく所存です。
 まず、昨年来の世界同時不況の影響を最小限に食い止める施策立案を急ぐとともに、限られた予算の中でも町の重点施策や重要課題に積極的に対応します。
 産業や観光の振興、子育て支援や子どもの教育、町民の健康づくりや福祉分野などにおける重点施策は「湯梨浜らしさ」を出し、独創的な施策を講じます。
 さらに、学校施設などの跡地利用は、ダイナミックな展開で具体的な成果を出すよう努め、保育所・幼稚園の統廃合、中学校の耐震化などの重要課題については財政状況を見極めながら順序を決定し、綿密な計画のもと整備に着手したいと考えています。
 町民の皆様と幅広く連携、協調をしながら、明日の湯梨浜をつくりたいと思います。
 皆様のご理解、ご参画をお願いして、
初春のあいさつとさせていただきます。